前回、「不登校は、仕事の課題解決のようにはいかない」というお話をしました。
近道もなければ、効率化もできない。それでも毎日、お子さんのことを考え続けてきた…。あなたも、そのひとりなのではないでしょうか。
今日は、その「考え続けてきた自分」に目を向けてみたいと思います。子どもへの親の対応を考える前に、まず親自身の状態に目を向けることが、実はとても大切だからです。
「まだ出来ていない」が口癖になっていませんか
不登校のお子さんと向き合っていると、どうしても「もっとこうすればよかった」「あの対応は間違っていたかもしれない」と、自分の至らなさばかりが目についてしまいます。
本を読み、講演会に足を運び、いろんな人の話を聞き、それでも、本当にこれでいいのか不安なまま今日を迎えている。それだけ向き合ってきたはずなのに、周りと比べてしまい、なぜか「まだ出来ていない」という感覚だけが残っていく。
これは、あなたが至らないからではありません。答えのない問題に、それでも向き合い続けているからこそ生まれる感覚です。
「よくやってるね」は、誰かに言ってもらうものじゃなくていい
こういう話をすると、「頑張っているのは自分だけじゃない」「自分なんて、まだまだだ」と感じる方もいると思います。それは私たちが受けてきた教育の結果として、自然なことです。
大事なのは、誰かに褒めてもらうことではなく、自分自身が、自分のやってきたことを認めてあげることです。
例えば、こんなことに心当たりはありませんか。
- 子どもが荒れた日も、翌朝は変わらずご飯を用意した
- 「学校どうする」と聞きたい気持ちを、何度も飲み込んできた
- 誰にも話せない不安を、ひとりで抱えながらも日常を回してきた
そんなこと、当たり前じゃない?と思うかもしれません。でもこれは、楽なことではないし、決して当たり前のことではないのです。
「よくやってるね」は、次の一歩を軽くする
自分を責め続けている状態の時、人は、外からの指摘やアドバイスを「さらに自分を責める材料」として受け取ってしまいやすく、防御的になったり、聞く前から拒否反応が出たりする傾向があります。
そんな自責モードとは逆に、「ここまでよくやってきた」と一度でも自分を認めることが出来ると、そこから初めて、次の一歩を選ぶ余白が生まれます。
これは気持ちの持ちようという話だけではなく、親自身の心の状態が、子どもへの親の対応そのものに影響していくという意味でも、実はとても大切な土台になります。
とはいえ、「よし、自分を認めよう」と思っても、急に切り替えられるものではありません。まずは、今日一日の中から小さなきっかけを見つけることから始めてみませんか。
今日、できること
1.今日頑張った場面を1つ思い出す(ご飯を作った、いつも通り仕事に行った、何も言わずに見守った、など小さなことでOK)
2.それを一行メモにする(スマホのメモや紙に一行だけ書いておく)
3.寝る前に読み返す(自分を労う気持ちで)
次回は、この「自分を認める」という土台の上に、「こころのカップ」というお話をしていきます。子どもを支える前に、まず自分自身の心を満たしておくことがなぜ大切なのか、一緒に見ていきましょう。
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