今このページを読んでくださっているということは、お子さんのことで頭がいっぱいになっている状態ではないでしょうか。
もしそうだとしたら、私の体験が何かのヒントになれば幸いです。
始まりは、息子が1歳のときの事故でした。
その後の1年で、家族を2度看取りました。今思えば、悲しむ間もなく、次がやってきていました。
そして今度は、隣に座っている夫の「中身」が、消えてしまいました。うつと難病が重なって、それまで当たり前だった「返事が返ってくる」「相談できる」「頼りにできる」、そういうことが全部なくなってしまいました。目の前にいるのに、いない。あの恐ろしさは、今もうまく言葉にできません。
あの頃の我が家は、不安の中で息をするような日々でした。子どもたちは、そんな空気の中で育ちました。
その後、息子の心臓の手術があり、翌年、不登校になりました。
息子に話しかけても、返ってくるのはうなずきか、首を横に振るだけ。心のシャッターは、すっかり閉じられていました。どうしたらいいかわからないまま、何とかしなければと必死でいました。
家の外では笑顔で話していました。でも心の中はいつも不安でいっぱいで、今にも溢れそうでした。正直に言うと、全部から自由になって楽になりたかった。全部終わったら楽だろうな、と思ったことも、何度かありました。
それでも、動き続けました。
先生に相談し、本を読み、ネットで検索し、講演会に行き、心療内科にも連れて行きました。できることは全部やったつもりでした。それでも、子どもの状態は変わりませんでした。
目の前の息子は、苦しそうでした。生気のない顔で、病人のように動きが遅くて。ご飯を食べる手も力がなく、食べ物も箸もポロポロ落とすんです。
「とにかく学校に行かせなければ」そう思い込んでいた私は、高校に進んでくれたとき、心から安堵しました。でも結局、もっと深刻な状態になって、また行けなくなりました。
転機は、偶然の出会いから
途方に暮れていたある日、コミュニケーションについて学ぶ機会に偶然出会いました。
学んだことを早速、家でやってみました。最初は全然うまくいかなくて、「お母さん、またなんか習ってきたの?」と、家族から冷たい視線を浴びました。(笑)
でも、続けていくうちに、明らかに何かが変わっていきました。
心のシャッターが、少しずつ開いていった
心のシャッターが完全に下りていた息子が「それでね」「それってどういうこと?」と、会話を続けるようになったんです。
いろんなことを話してくれるようになって、私は変化に驚きました。子どもの内面が少し見えてくると、不安が軽くなるんですね。
そしてあるとき、気づいたんです。
「私がなんとかしよう、ではなかったんだ。大切なのは、子どもが心を開きたくなる場をどう作るか、ということだったんだ」
子どもの人生は、子供のもの。「私が、私が、とやっていたから、うまくいかなかったんだ」と、はっきりわかりました。
家族の空気が、変わっていった
だんだんと、家族がリビングにいることが増えました。話し声や笑い声が聞こえるようになりました。
うつと強迫症の症状があった夫は、徐々に目の力を取り戻し声にも穏やかさと明るさが出てきました。
息子とは、いろんな話で盛り上がれるようになりました。私がいつも考えていたのは「いいことを話そう」「いい質問をしよう」ではありませんでした。
「どうしたら、なんでも話せる安全な『場』を作れるか」そこだけを、ずっと大切にしてきました。
だから、この仕事をしています
ひきこもりや不登校に関わる講座や学びの場に、今も足を運び続けています。
あるとき、社会学の視点からひきこもりを語る先生のお話を聞きました。「自己責任論を一旦、横に置いてみる」という言葉が、深く刺さりました。
もしあの頃の私がこれを聞いていたら、と思いました。ずっと自分を責め続けていたあの頃の私がこの視点に出会っていたら、少し早く楽になれたかもしれない。
また別の場では「今の子どもたちは、人と関わること・関わられることへの困難さや戸惑いを感じている」という話も聞きました。それを聞いた瞬間、
「コミュニケーションを学ぶことは、今の親御さんと子どもたちに本当に必要なことなんだ」
という確信が、深まりました。
視点が増えると、自分責めのぐるぐる思考が一旦止まります。止まると、これまで見えなかったものが見えてきます。見えてくると、可能性が広がり、自分で選ぶという余裕が生まれます。
私はその体験を、自分の家族で何度も経験しました。だからこそ、今まさに同じ場所にいるお母さんの気持ちが、わかります。
テクニックをお伝えするのではなく、一緒に「安心できる家」を育てていく伴走者として、ここにいます。
■ 私が大切にしていること
この仕事を通じて、私がずっと大切にしてきた考え方があります。
“人は、そのままでいい” 正さず、急がせず、評価しない。人は本来、そのままで大丈夫。 | “安心が先。変化はあと” 「どうする?」より「まず安心」。心がゆるむと、人は自然に動き出す。 |
“正解より、循環” 正しい言葉より、気持ちが通うこと。だから私は「聴く」を大切にしています。 | “親も守られていい” 子どもだけでなく、親のしんどさも大切に。親がほどけることが、子どもの回復につながると信じています。 |
■ 私のこれまで
| 30歳頃 | ・母になる・息子の命に関わる事故 ・夫のうつや血液の難病・「こうあるべき」で 子どもを追い込んでしまった子育て |
| 40歳頃 | ・親子関係がうまくいかなかった時期 ・息子の不登校・ひきこもり |
| 50歳頃 | ・不安と自己嫌悪の中で、コミュニケーションと 自己受容の学びに出会う ・NLP・ヒプノ・マインドフルネス・潜在意識… |
■ 私にできること・強み
| 01. 評価せずに聴ける力 | 評価やアドバイスよりも、まず「そのまま聴く」ことを大切にしています。 |
| 02. 安心の場を自然につくる | 空気がゆるみ、人が話し始め、本音が出てくる。そんな「ほっとできる場」づくりをしています。 |
| 03. 当事者経験×支援者視点 | お母さんとしての苦しさも、支援する側としての視点も。どちらも大切にしながら、同じ目線で寄り添います。 |
■ プロフィール

すずとも
◇ 略 歴 ◇
・2019年より 子どものひきこもり状態に寄り添う親の会『さんろくまる.』を開催中
・2019年より 家庭を安心できる居場所にするためのコミュニケーション講座を開催中
・2021年より 特定非営利活動法人クローバーの会@やまがた 来所相談 相談員
・2021年 NHK山形 やまコレ「学校に行かなくていいよって言えない」
NHK東北ココからスペシャル「”思いのまま”不登校を語るTV」などの番組に関わり出演
・2023年 登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク 事務局員
・2022年より オンライン親の会を開催中
・2023年より CPI子育てコーチ認定コース モデレーター・企業研修サポートコーチ
・2023年より 学びのオンラインサロン「ラウンドアバウト、」運営メンバー
・2024年より 特定非営利活動法人クローバーの会@やまがた 若者の居場所スタッフ・若者相談支援員
◇ 認 定 ◇
・NLP子育てCOACH™協会認定コーチ
・ワンネス株式会社認定潜在意識コーチ
・一般社団法人マインドフルネス瞑想協会認定講師
・株式会社CPI認定 NLPマスタープラクティショナー
◇ 親の会さんろくまる◇
・山形県ホームページ「不登校児童生徒等の相談・支援を行っている民間支援団体について」掲載
・山形県ホームページ 「ひきこもり者等支援関係機関・団体」掲載
・山形県教育委員会発行「不登校児童生徒の相談支援ガイド」 掲載
・子ども・若者たち、その家族の居場所づくり『クローバーの会@やまがた』連携親の会
