ひきこもりの子を持つ親が情報収集をやめられない本当の理由

子どもが不登校・ひきこもりになってから、毎日調べている。

YouTube、ブログ、SNS、本。
「不登校 対応」「ひきこもり 親 どうする」
検索履歴が増えていく。

でも、スッキリしない。

むしろ情報が増えるほど、
「これでいいのかな」
「あっちの方法の方がよかったかな」
と、頭の中がうるさくなっていく。

ひきこもりの子を持つ親として、
なんで調べても調べても、安心できないんだろうーーー。


ひきこもりの子を持つ親が情報収集する本当の理由

情報収集しているとき、こう思っていませんか。

子どものために、できることをしたい。

もちろんその気持ちは本物です。
でも、もう少し正直に見てみると——

自分が安心したくて、調べている。

これ、責めているんじゃないんです。
当然の話で、それだけ必死なんです。

ただ、「子どものため」と思っていると、
やめどきがわからなくなる。
不安が消えない限り、調べ続けることになる。


「情報を渡せば、子どもは動くはず」という前提

もうひとつ、気づいてほしいことがあります。

必死に情報収集して、子どもに伝えたことはありませんか。

「こういう支援機関があるよ」
「こういう方法が効果的らしいよ」

でも子どもは動かない。
「あんなに伝えたのに」と、虚しくなる。

ここに、ひとつの前提が隠れています。

正しい情報を伝えれば、子どもは動けるはず。

でもそんな時の子どもの状態は、情報を受け取れる状態じゃないことが多い。
頭の中は、自分自身の葛藤でいっぱい。
親を心配させないようにと、気を使うことにもエネルギーを使っている。

情報が届かないのは、子どものせいじゃない。
タイミングの問題なんです。


ひきこもりの子を持つ親ほど、頭で子育てをしている

親の会や相談に来るお母さんたちを見ていて、
よく感じることがあります。

思考が、すごく優位になっている。

「どうすればいいか」
「こうしなければ」
「正解はなんだろう」

頭の中でぐるぐると考え続けている。

でも子育ては、本来思考の連続じゃなくて体験の連続です。

情報収集している姿は、その象徴かもしれない。
正解を見つけて、安心したい。
頭で解決しようとしている。

そのとき、自分自身の気持ち——
「私はどうしたいんだろう」
「私は今、何を感じているんだろう」
——そこから、少し離れてしまっている。


実は私も、そうでした

子どもが不登校・ひきこもりになったとき、
教育相談の窓口に行き、
不登校・ひきこもり関連のサイトやブログを読みあさり、
不安が大きすぎて、印刷したブログ記事を持ち歩いていた時期もありました。

「育て方が悪いんじゃないか」と思えば、関連する本を読んで、
どうしていいかわからなくて、教育相談のカウンセラーに話を聞いてもらいに行き、
「心の問題かもしれない」と読めば、子どもを心療内科に連れて行った。

今だったら、そこまで不安じゃない。
でもあの頃は、それが精一杯だった。

だから、調べずにいられないあなたの気持ち、本当にわかります。


ひきこもりに正解はない。でも正解にすることはできる。

どんなに調べても、その手が止まらないのは、
あなたの調べ方が悪いんじゃない。

正解が、外にないから。

子どもの状況も、家庭の事情も、
親子の関係性も、全部違う。

誰かの「これで解決した」は、
あなたの家の正解じゃないかもしれない。

正解があるとしたら、それはあなたの中にある。

目の前で起きていることは、全部その人に必要なこと。
一人ひとり、道のりが違う。

起きた出来事を正解にするのも、
後悔の材料にするのも、
自分が決めること。

正解が欲しければ、自分で出来事を正解にしていけばいい。

「あれがあってよかった」
「あれが教えてくれた」

そう思えたとき、その出来事は正解になる。


調べることをやめなくてもいい

最後に。

情報収集をやめなさい、と言いたいわけじゃないんです。

ただ、一度立ち止まってみてほしい。

私は今、何のために調べているんだろう。

子どものため? それとも、自分が安心したいから?

どちらでも、いいんです。
ただ、それを知っていると、少し楽になる。

もし、安心したくて調べているなら、
本当に必要なのは情報じゃなくて、
「大丈夫だよ」って言ってもらえる場所かもしれない。

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