
昨日は、オンラインとリアルで、親御さんのご相談をお聴きしました。最近増えているご相談の一つに、「小さい頃から努力を続け、良い結果を出していたのに、ある時から動けなくなったお子さん」というケースがあります。
厚生労働省が公表した公式データによると、2024年の小中高生の自殺は527人で、統計のある1980年以降、過去最多となりました。
自殺問題に詳しい精神科医の先生の調査によると、 不登校を経験した人のうち、自殺に至ったケースの 75% は 「再登校していた」という結果が出ています。
つまり、大人の期待に応えようと 「学校に行かなきゃ」と無理をした結果、 心をすり減らしてしまった子が 多かったのではないでしょうか。
このような調査に協力してくださる方と出会うのは、本当に大変なことだと思います。
調査人数も、決して多くはなかったかもしれませんが、無視することは出来ない結果です。
子どもの支援に長年関わっている人たちは「学校を休める子はまだいい。」と言います。意図的であれ無意識であれ、命を守る行動ができているからです。
子どもは、本能的に「親の喜ぶことをしよう」とします。だからこそ、それが本当に子どもの気持ちに沿った選択なのか、慎重に考える必要があります。表面的な行動だけでは分からないため、日ごろから信頼関係を築き、子どもが本音を話せる関係性を大切にしたいですね。
私の経験上ですが、教育に携わる方や教育に関して熱心に学ばれている方ほど、子どもを優秀な子に導く手腕を持っている傾向があります。その結果、特に優しい子や反発をしないタイプの子どもは、「親が作り上げた自分」を生きてしまい、やがてその限界に直面することがあるように感じます。
もし、そういったタイプの子どもが優秀な生徒であることや良い点数を取ることが親の喜びという環境で育ったとしたら、逆に考えれば、「優秀でいられない」「良い点数が取れない」ことが親の失望につながり、そんな自分は親に愛されない という不安を心の奥で抱くこともあるでしょう。
そうした思いは、子どもにとって耐え難いものになり得ます。
子どもの声として聞こえてくるのは、「自分の気持ちを分かってもらえない苦しみ」です。つまり、子どもは本当は「分かってほしい」と願っています。
そして、人は誰しも「大切にされたい」と思うものです。誰か一人でも、自分を理解し、大切にしてくれる人がいると心から思えたなら、その子が抱えている苦しみや辛さ、寂しさは少しずつ癒されていきます。生活の中で「分かってもらえた」「大切にされている」と子どもが感じるようなコミュニケーションをやっていく必要があります。
成績や登校のような、表面的な部分に目を奪われていると、本当に大切なことが遠ざかり、見えなくなってしまいます。
学校生活は数年間ですが、その後の人生はずっと続いていきます。だからこそ、私は目先の学校のことよりも「命を守ること」を最優先に考えています。
焦らず、安全な方法で、お母さんも子どもも長期的に幸せになれる道を、一緒に考えていきたいですね。
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