
子どもの不登校が教えてくれたこと:親として気づいた大切なこと
子どもが不登校になったとき、親として何をすればいいのか分からず、ただ焦る日々を過ごしました。「どうして学校に行けないの?」「勉強しないと将来困るのに」と思いながら、無理やり学校に行かせようとしたり、「私の育て方が悪かったのだろうか」と自分を責めたりしていました。
ですが、子どもと向き合う中で、次第に気づき始めたことがあります。それは、親である自分が「子どもにどんな影響を与えているのか」を意識する必要があるということ。そして、それが子どもの行動や気持ちに深く関わっているのだということです。
親の影響を知ることの大切さ
私たち親世代は、よく「子どもの将来のため」と思って「やればもっと出来るよね」「ここがダメなんじゃない?」といった言葉を子どもにかけてしまいます。でも、これが子どもにどのような影響を与えているのか、考えたことがあるでしょうか?
私自身、子どもが不登校になる前は、あまり深く考えずに、そのような言葉をかけていました。頑張ることが素晴らしい。“ちゃんと”やらないことは悪いこと。優秀さに価値がある。と信じていたからです。しかし、不登校を経験した子どもを見て初めて、何かがおかしい、と思い始めました。親の期待や焦りが、子どもの自己否定感を強めてしまう、と気づいたのは、コミュニケーションを学び始めてからでした。
だからと言って、子どもへのネガティブな影響を、単純に親の責任と考えることは間違っていると思います。親もまた、子ども時代にその親(と社会)から無抵抗に価値観の影響を受けてきていますし、親の焦りや不安の背後には、親のコントロールが及ばない、家族の問題や社会の問題が存在するからです。
自分を受け入れることが、子どもを支える第一歩
この経験から、私は「自分がどんな影響を与えているのか」を見つめ直し、まずは自分自身を変える必要があると気づきました。とはいえ、すぐに変われるわけではありません。なぜなら、私たち親世代は「自分を受容する」ということに慣れていないからです。
私たちは、反省したり、ダメ出しをしたりする癖があります。「私のどこが悪かったのだろう」「もっと良い親にならなければ」と自分を追い詰めがちです。それは学校で学んできたやり方でもあり、自分をより良い評価を得るために使い勝手の良い方法でした。でも、それが子どもにも伝わったとき、同じように自分を責める習慣を植え付けてしまいます。
親がまず、自分のことを「どんな自分でもいい」と丸ごと受け入れる。それが、子どもを支えるための第一歩だと感じています。
不登校を通して得た気づき
子どもの不登校を通して、私は「こうあるべき」「当たり前」と思っていた価値観が、いかに自分の考えではなく、周りから刷り込まれたものだったのかに気づきました。そして、子どもに押し付けていたものが、実は自分が親や環境から吸収してきた価値観だったということも。
子どもの不登校は、私にとっても大きな気づきと成長の機会でした。この経験を通じて、親自身が変わることで子どもも変わるということを実感しました。
次回の記事では、「日本の社会や教育の土壌が子どもたちにどのような影響を与えているのか」、そして「親としてどのようにその影響を和らげていけるのか」についてお話しします。
