
〜子どもの心の声に耳を傾ける〜
こんばんは。すずともです。
子どもが学校に行かなくなったり、家にこもってしまうと、「どうしてだろう?」「どうやってサポートしたら良いのだろう?」と感じることも多いと思います。そんな中で、親としての余計な心配を減らすために、今日は、子どもの視点から理解を深めていきましょう。
今回は、ポリヴェーガル理論という自律神経の話から、子どもが不登校やひきこもり状態の時、どのようにを感じているのかを一緒に考え、私たち大人がどのようにサポートできるかを見ていきたいと思います。
私はマインドフルネスの学びからポリヴェーガル理論を知りました。関心を持たれた方は、ぜひ専門の書籍やサイトで詳しく調べてみてくださいね。
ポリヴェーガル理論とは?
ポリヴェーガル理論は、自律神経系の働きが私たちの感情や行動にどのような影響を与えるかを説明する理論です。心や体がストレスや安心をどのように感じ、それにどのように反応するかを理解するのに役立つ考え方です。
自律神経には、心を守るための 3つのモードがあるのだそうです。
- 腹側迷走神経(安全・安心のモード)
・子どもがリラックスしていて、社会的な関わりを持ちやすい状態。
・家族や友人と楽しく過ごす時や、好きな活動に集中している時。
・特徴:リラックスした呼吸、柔らかな表情、安定した心拍数。 - 交感神経(闘争・逃走モード)
・ストレスや危機を感じた時に優位になる。
・子どもがプレッシャーや恐怖を感じる場面で、体が「戦う」または「逃げる」準備をする。
・特徴:心拍数の上昇、緊張感、呼吸が速くなる。 - 背側迷走神経(凍りつき・シャットダウンモード)
・強いストレスで「もう無理だ」と感じると、自動的にこのモードに入る。
・外部からの刺激を遮断し、自分を守るために「凍りつき」や「無反応」になる。
・特徴:エネルギーの低下、心拍数の減少、活動の停止。
・ひきこもりの子どもたちの多くが、この状態にあると考えられています。
子どもの視点から見る「不登校・ひきこもり」
子どもたちが学校や社会に対して不安を感じたとき、自律神経が過敏になり、交感神経が活発になることがあります。しかし、長期的なストレスが続くと、さらに心が疲弊し、シャットダウンモードに入ることで外部の刺激に対して心を閉ざしてしまうのだそうです。
子どもたちは自分の気持ちを「話したい」と思っているかもしれませんが、どこかで「分かってもらえないかも」と感じていたりします。その結果、親や先生に対して心を開くことが難しくなり、自分の中にこもってしまうのです。これは決して「反抗」や「わがまま」ではなく、自分を守るための自然な反応であることを理解することが重要です。
子どもが感じていること
もし、ひきこもりや不登校の子どもに「どうして学校に行きたくないの?」と尋ねても、本人がその理由を言葉にして説明できないことは少なくありません。そんな時、子どもの心の奥には、「怖い」「疲れ果ててしまった」「どうしてもつらい」という深い感情が隠されていることがよくあります。
これらの感情や思いは、子ども自身も自覚できず、言葉にできない場合が多いです。その結果、自律神経の反応として現れ、最終的には体調不良や、「学校に行かない」「家から出ない」という行動として表れると考えられます。
ポリヴェーガル理論からのサポートのヒント
ポリヴェーガル理論を理解することで、子どもたちが安全な環境で安心して心を開けるようにサポートするためのヒントが見えてきます。ここではいくつかのポイントを紹介します。
1. 安全で安心できる空間を作る
家庭が「安全でリラックスできる場所」であることが、子どもが心を開きやすくする第一歩です。子どもが「自分の話を聞いてもらえる」「無理なことを強要されない」と感じられるように、信頼関係を築くことが大切です。
2. 「あなたは変わるべきだ」というプレッシャーをかけない
親としては、早く学校に戻ってほしいと感じるかもしれませんが、子どもを親の思い通りに動かすことはできません。「良かれと思って行動した結果、うまくいかなかった」と話す親御さんは多くいます。焦らず、子どものペースに合わせてサポートしていくことが、結果的に子どもにとっても親にとっても負担を軽減する助けとなります。
3. 子どもの気持ちに寄り添い、小さな変化を応援する
子どもが少しずつ行動を変えられるよう、小さな成功体験をサポートするのも良い方法です。例えば、好きなことなど家の中でできることに取り組んでみる、少し外の空気を感じることから始めるなど、子どもが「少しでも前に進めた」と感じられるような経験を積むことが、心の安心につながります。
子どもの心の声を聞く大切さ
ポリヴェーガル理論を知ると、子どもたちが感じる「怖い」「疲れる」といった気持ちが心の奥からきているのが見えてきます。たとえ口では「学校に行く」「これをやる」と言っていても、心の声が違っているときには、言葉通りの行動ができなかったり、体からのサインとして現れるのですね。この理論は、親として子どもの心の声に耳を傾け、深く理解することの大切さを改めて教えてくれます。
子どもが「ここなら大丈夫」と感じられるような居場所や安心感を提供することが、子ども自身の力を引き出す大きなサポートになるでしょう。ポリヴェーガル理論を参考にしながら、お子さんが少しずつ心の安全を感じ、自分の気持ちを表現できるよう、温かく見守っていきましょう。
