ひきこもりの子どもに安心を与えるために親ができること

お子さんが家から出たがらない時、親としてどう向き合えばいいのか、戸惑いや不安、イライラなど、穏やかな気持ちでいるのは難しいものです。「どうしてこんなことになったのだろう?」とか「どうしたら外に出てくれるのだろう?」といった考えが次々に浮かんでくる、というお話もよく耳にします。親の気持ちがどのようであれ、お子さんと一緒に歩んでいくことは変わりません。では、ひきこもり状態に寄り添う親として、最初にどんなことを始めるべきでしょうか。ここでは、3つの大切なポイントについてお話ししますね。

1. お子さんの気持ちを大切にする

まず大切なのは、お子さんがどのような気持ちでいるのかを理解しようとする姿勢です。ひきこもり状態の子どもは、学校や社会との関わりが難しくなったことで、心の中にさまざまな思いを抱えているかもしれません。「自分の部屋だけが安心できる場所」と感じているかもしれませんし、「どうしてこんなことになったんだろう」と悩んでいる可能性もあります。無理に外に出てもらおうとするのではなく、まずはその気持ちをしっかりと受け止めることが大切です。

お子さんが話しやすいように、自分の都合で質問をするのではなく、ゆったりと寄り添って「何か手伝ってほしいことはある?」と声をかけてみましょう。答えるかどうかは、お子さんの自由です。答えないからといって「NO」ではない——これはNPO法人 楽の会リーラ(家族会)理事の上田理香さんの言葉です。親は返事がないと、つい「○○だからだろう」と想像で判断しがちですが、たとえ答えが返ってこなくても一喜一憂する必要はありません。どんな反応が返ってきても、「今はそういう気持ちなんだな」と、そのままを受け止めてあげましょう。

2. 無理に変えようとしない

ひきこもりの状態から無理に「変わらなきゃ」と思うと、親もお子さんも辛くなってしまいます。学校に行けるようにしようと焦ったり、何かを強制したりするのではなく、お子さんが自分で変わりたいと思えるような環境を作ることが大切です。

まずは、お子さんが少しでも自分に自信を持てるようにサポートしましょう。例えば、無理に外に出なくても家の中でできることを一緒に見つけて、その中で少しずつ自信をつけていけるようにします。お子さんが小さな成功を感じることで、「自分にもできるかも」「このままの自分でも、何とかなるかも」という気持ちが湧いてくるかもしれません。

3. 親自身が心のケアを大切にする

ひきこもりの子どもを支えるためには、親自身も心のケアを大切にすることが重要です。お子さんのことを心配するあまり、自分を犠牲にしがちですが、親が元気で幸せでいることはお子さんに大きな影響を与えます。

親自身のリラックスできる時間を作ったり、友人や安心して話せる場で話をしたりして、少しでも気持ちを軽くしましょう。お子さんを見守る際に、親が心から穏やかでいることが、お子さんにとっての安心感につながります。


ひきこもりの子どもとの向き合い方は、焦らず少しずつ、お子さんのペースに合わせてサポートしていくことが大切です。親としてできることは結構あります。どんな小さなステップでも、一緒に歩んでいくことが大きな力になります。

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