
引きこもりの状態とは?「休み」との違いを理解する
引きこもり状態にあるお子さんとのコミュニケーションが難しく、「どう関わったらいいのだろう」と悩むことはありませんか?親としては会話をしたいと思っていても、子どもが話してくれなかったり、夜遅くになってから話し出したりと、日常のリズムが合わずに困ることもあるかもしれません。まずは、引きこもりの状態とはどのようなものかを理解しておきましょう。
数日間家にこもることは単なる「休み」の可能性が高いですが、6か月以上にわたり、行動範囲が「自室」「家の中だけ」「近所のコンビニまで」に限られている場合、これは引きこもりとされています。また、「趣味の用事で時々外出する」程度の状態は準引きこもりと呼ばれ、引きこもりの一形態とされています。
引きこもり状態の子どもに対して家族ができること
お子さんが引きこもりの状態になったとき、親としては「このままでいいのか」「何とかしなければ」と心配や不安でいっぱいになるでしょう。しかし、引きこもっている本人が何よりも望んでいるのは、「今の自分のままで受け入れてくれる人がいる」という安心感です。親が子どもを否定せずに話を聴き、「そのままでいいんだよ」という姿勢を示すことで、少しずつ子どもに安心が広がります。
「このままの自分ではダメなんだ」と感じさせないために
親としては、子どもが成長し幸せな人生を歩んでほしいという願いから、つい「もっと頑張ろう」「こうしたほうがいいよ」と言いたくなるかもしれません。しかし、「もっとちゃんとしなきゃ」「このままではいけない」というメッセージが続くと、子どもは「自分はこのままではダメなんだ」と感じやすくなります。そうした気持ちが積み重なると、自己否定感が強まり、引きこもり状態が長引く原因にもなりかねません。
引きこもりの状態は「怠け」ではない
昭和の時代に育った世代の親にとって、「引きこもり=怠けや甘え」と感じることがあるかもしれませんが、実際には、引きこもりの状態にある子どもたちは多くの葛藤を抱えています。「学校に行かなければ」「社会に出て働かなければ」と思っていながらも、それができない自分を責め、「どうして自分はこんなにダメなんだ」と苦しんでいるのです。こうした内面的な葛藤は、真面目な子どもほど強く感じやすい傾向があります。
子どもには子どもの、動けない理由がある
引きこもりの状態にある理由は、一人ひとり異なり、説明できる場合もあれば、説明が難しい、あるいは説明したくない場合もあります。ときには、自分の体験しか知らない若い子どもにとって、苦しい状態が「普通」だと感じてしまい、理由がわからないこともあります。
親としては、まず「この子には動けない理由があるのだ」と心に留めておくことが大切です。この姿勢を持って子どもの話に耳を傾けると、子どもも少しずつ自分の気持ちを表現しやすくなるでしょう。
安心できる居場所を作ることが、外に出る第一歩
引きこもりの子どもにとって、安心できる居場所とは「そのままの自分を受け入れてもらえる場所」です。誰かが自分を否定せずに話を聴いてくれる環境であれば、心が少しずつ落ち着き、自己肯定感が育ち始めます。そして、家の中で安心して過ごせるようになると、次第に外に出ていく勇気が湧いてくることもあります。
引きこもり状態の子どもに対しては、焦らず見守り、受け入れ、話を聴くことが最も大切なサポートです。
