引きこもりを見守る親の会で、親が安心したり、親の対応の方法が変化する

第3水曜日は、不登校、引きこもりの親の居場所でもある、山形市「クローバーの会」親の会でした。

親の会では、情報の共有や交流などをしています。私がほぼ毎月参加している親の会は、山形市、大江町、上山市の親の会です。

先日、大分県で不登校・引きこもりを考える親の会「星の会」のイベントで開かれた、講演会に参加しました。その時の、「星の会」加嶋さんの言葉がとても印象的でした。

「親の会のすばらしいところは、善意の助言やアドバイスという足し算の話ではなく、失敗の経験や、やらないほうがいいよという話を聞けるところにある。これは引き算のようなものだ。」ということをおっしゃっていました。

そもそも親の会に参加しようと思う目的は「どうしたらいいのか分からない、どうしたらいいのかを知りたい。」という場合が多いと思います。

私自身の過去を振り返って言語化するならば、「どうしたらいいのか分からない、どうしたらいいのかを知りたい。」と考える時は、こうしたらいいという人生の規格があるかのようなイメージを持っていました。そして現状の自分と子どもはそこからズレているという錯覚、思い込みがありました。だからそのズレを何とかしなければならない、でも出来ない、という苦しさを抱えていました。

でも、そのやり方は、親の対応として多くの方がやって行き詰まってきた方法です。どうしたらいいのか、答えは何か。(更にはどうすればその規格内に戻れるか…なんていう事までも)という考え方は、私たち親世代が学校で学んできた方法の筋道に沿っています。でも多くの場合子育てにはその方法は当てはまりません。

親の会に参加することで、親が安心したり、親の対応の方法が変わっていったりします。
親の会で自然にやってきたことに、うまくいかなかったことや失敗した経験を共有することがあります。先に体験した方が、今辛い体験をされている方のことを思って自然に話してくれます。

失敗の経験や、やらないほうがいいよという話を聞くことで、もし余計なことをやっているかもと思ったら、やめることができます。行動を引き算して、やめた分だけ余裕が生まれる。そういう風に、楽になって行かれる方が増えていくといいなあと思います。

コメントを残す