いつまで引きこもりが続くのか分からなくて不安。親はどうすればいい?

私の住む地域では、5月になると田んぼに水が入り、田植えのシーズンです。

山形県で、引きこもり状態のお子さんに寄り添う親の会360(さんろくまる)を開いています。参加された方が「来ると安心する」「また来ます」と言って帰られるとき、今日も開いてよかった、と嬉しく思います。親の会で大事にしていることは、人の話を大切に聴くことです。今月も第1火曜日、山辺町北部公民館で開催しました。

引きこもりを見守る親の対応は「このままでいいのかな?」「これで合っているのだろうか?」「この後は?次は?」と先々までも不安になっていませんか?

私たちの目には、引きこもり状態が悪いもの、何とかしてやめさせなければならないこと、というように見えている場合があります。これは、1980年代の学校の対応の名残があるのではないでしょうか。
当時「登校拒否は怠けである、甘え、病気、耐性がない」などの見方がされていました。その背景には文科省の手引書などもあったようです。(「東京シューレ」の設立者であられる奥地恵子さんの講演で不登校の歴史、歩みについて学びました。)

令和の現在は、引きこもりと不登校に関する講演、書籍、記事、団体など様々あり、私も積極的に参加し勉強させていただいています。その学びの中では「引きこもりはどんな家庭、どんな子どもにも起こること」という内容ばかりです。それを過去に責められたり、堂々と否定的な扱いをされた時代があるというのは、納得が行かないことです。

人生の出来事のひとつである引きこもりや長期欠席などを、悪いことだと決めてしまうと、早く何とかしなければと考えるのは自然なことだと思います。正直なところ私は「悪いことだ」と教わり、疑わずに育ちました。だからこそ苦しみました。だけど、悪いことではありませんでした。

引きこもり状態の今が、物凄く大切。

例えば動けない今、どうするか決められない今、苦しい今も本人にとって大事な時間です。
物凄く大事な時期を過ごしています。それを「引きこもりという悪いこと」という色眼鏡で見たら、台無しにしてしまいます。仮に周りの大人が「何やってんだ、怠けだ、楽をしているのだ」と言ったとしても、それは、言ってる人の色眼鏡の仕業です。本当のことは、本人にしか分からない。ずっと家にいることが楽ではないことだって、コロナ禍で多くの人たちが経験しました。

大人は人生経験がある分、先々を考えてアドバイスをしたくなったりします。私の場合は、親の役目は子どもに良いアドバイスをし、教えることだと思い込んでいました。それをやった結果、大きな間違いだったと分かったので、もうやめました。

もしあなたが、大事な時期を過ごしている子どもに、「早く早く、次どうするの」と急かしたくなった時は、『自分は今焦っているかも。』と気づく必要があります。親の焦りを優先して、子どもの成長や心を踏みにじってしまう可能性があるからです。気づいて立ち止まってみる、これをぜひ勧めたいです!私はこういうところを大事にして子どもと関わっています。

上手くいかない時期を経験して得る力がある。それをすっとばして、親の力で1歩先へ連れて行っても、子どもは力を得られない。うまく行かない時期を、子どもが安心してやれるかどうか。引きこもり状態を、安心してやれるかどうか。それは子どもが自立に向かう力を、獲得していけるかどうかに繋がります。

これからどうしたらいいかという親の不安に心を乗っ取られて、子どもの邪魔をしてしまわないよう気をつけていきましょう。
子どもは立ち止まっている自分を、不安に思っています。責めていることも多いです。私たちはそのことを、大切にしていきましょう。不安なことも多い世の中だけど、子どもの心の中にあるものを大切にして行くことで、家庭を安心できる居場所にし続けましょう。

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